薬はその人のためにある

処方せんは患者さんのために作られます。
もちろん、同じ薬であっても、分量や飲む回数が異なることもあります。

薬は、あなたの体調を考えて処方されています。
決められた分量を、決められた時間に飲むようにしましょう。

処方せんは、医師が作成します。
ですので、分からない事があれば、お医者さんに相談しましょう。

薬を使うなら、その薬が作られた過程をイメージしましょう。
人体はいくつもの器官が相互補完しており、一つの臓器がダメージを受けると、他の臓器も影響を受けます。
そして、薬は、服用者の人体に対する影響を考慮して作成されていますので、その効果は1つの薬につき1種類に限られます。

お医者さんが真面目に考えて処方した薬であり、薬剤師さんが真面目に選んで(調合して)いる薬です。
服用される時は、ご自分の体を考えつつ、その薬が作られた過程を考えましょう。

薬の効果について

服用薬は、飲んでから数十分後に胃袋に到達します。
そして、胃酸で溶け、中身が漏れ出します。
ただし、錠剤の場合は、胃ではなく腸で全ての成分が露出します。

薬はすぐに体内に吸収され、あなたの体を楽にします。
もっとも、すぐに効果が出る薬と、徐々に効果が出る薬があります。
どちらのタイプも、とても重要です。

薬には、効果の強いタイプと、効果の弱いタイプがあります。
効果の強い薬は、誤用を避けるため、調剤薬局でしか手に入りません。
一方、市販薬のほとんどは効果の弱い薬です。

薬を服用することによる影響

薬には色々な影響があります。
ですので、あなたの体調に合わせて、薬を服用ください。
もちろん、医師の診断を受けた場合は、医師の指示に従いましょう。

一部の薬には、体を休めるために、眠気をもたらす成分が含まれています。
ですので、運転をされる場合は、他の方に運転を変わってもらうか、運転が終わってから薬を飲みましょう。

残念ながら、全く副作用の無い薬はありません。
ですので、薬の副作用については、患者さん自らがご判断ください。

注意点

医師に現在のお体の状況や生活習慣をお伝え頂くことで、正しい診断が行えます。
あなたのための診察ですので、きちんと正しい情報を伝えましょう。

妊娠中の方や授乳をされている方は、赤ちゃんの事を優先して考えつつ、あなたの体の事も考えましょう。
小さいお子様やご高齢の方は、人一倍健康に気を使いましょう。

飲酒や喫煙をされている方は、その事をご申告ください。
車の運転を頻繁にされる方や、高い集中力が求められる作業に従事されている方は、眠くなる副作用のある薬以外の処方が望ましいでしょう。

薬物アレルギーをお持ちの方や、過去に手術を経験された方は、予期せぬリスクを防ぐため、あらかじめ医師にご相談ください。