薬にはいろいろな形がある

薬は、その成分や用途に合わせて、色々な形状をとっています。
技術の進歩で、より楽に服用できる薬も登場しました。

薬は、大きく分けて3種類あります。
内用剤と外用剤、注射剤です。
内用剤は飲み薬、外用剤は皮膚や鼻の粘膜に効果がある薬、注射剤は皮膚や血管に注入する薬です。

内用剤は粉薬やシロップ、錠剤にカプセルなどがあります。
外用剤は軟膏や塗り薬、点眼剤にトローチ、坐剤などです。
注射剤は点滴や注射が該当します。

このように、薬は色々な形を伴っています。
そして、患者さまのため、製薬会社も工夫を凝らしています。

錠剤と散剤

錠剤のメリットは、粒になっている為、一日の服用量がすぐ分かることです。
そして、複数層のコーティングがされているため、胃はなく腸で溶けるよう、工夫ができます。

一方、散剤のメリットは、九州スピードが速いので、すぐに効果が出る事です。
加えて、量を調節しやすいため、小さいお子様やお年寄りの方も安心して服用できます。

錠剤が飲みにくいと言う場合は、錠剤を細かく砕いて散剤のように出来ます。
この場合、散剤をオブラートに包んで飲みます。
もっとも、錠剤をそのまま飲んだ方が胃への負担は少なくなります。

錠剤は小さなお子様やお年寄りを除く全ての方に有効です。
一方、散剤は特に制限なしに利用できますが、薬の見分けをつける上では錠剤の方が便利です。

薬の形を区別する理由

薬は色々な形がありますが、大きな目的はその用途を区別することです。
どうしてかと言えば、薬の形を分けることで、その薬の成分を効率よく患部に届ける事が出来るからです。

患者さまが薬を区別しやすいよう、薬の色を変え、分かりやすくしています。
粉末薬も、オブラートやゼリーを使わずに服用できるよう、粒を細かくしています。
このようにして、患者さまの事を考えたお薬作りがされています。

製薬会社としても、ライバル会社の薬の形を良く研究し、全く同じ形にならないよう、工夫を凝らされています。

市販の薬と調剤薬局の薬

近頃では、ドラッグストアでも効果の高い医薬品が購入できるようになり、病院で処方される薬との境目が低くなっています。
ですが、市販の薬は個人が自由に購入できる分、効果が低く抑えられています。
形状こそそっくりですが、効果は段違い、と言う事もありますので、使い分けに注意しましょう。

なお、調剤薬局で処方される薬は、白色が多く、ラべリングも地味なものが多いです。
理由として、この薬が医療用として処方されている事を明らかにすること、医療用であるため、処方された方以外は服用してはならない、と言った意味合いがあります。
お薬は、小さいお子様が誤って口に含まないよう、手の届かないところに保管しましょう。