当薬局には、糖尿境界域のお客様もいらっしゃいます。
糖尿境界域とは、簡単に言えば「糖尿病になりかけてしまっている」と言うこと。
糖尿病は、すぐになってしまうわけではありません。
長く「境界域」と言う域にとどまり、ここを越えてしまった人が糖尿病になるのです。
「境界域」のうちに解っていれば、食生活や運動をすることで、糖尿病にならない様に工夫をすることもできます。
そうやって、早いうちに「境界域」であることに気づき、努力して今の状態をキープされている方もいらっしゃいます。
うちのお客さんにも、糖尿境界域の方がいらっしゃいます。
その方はまだ30代前半とお若いのですが、たまたま具合が悪く病院に行った時に「境界域」であることが解り、それからずっと運動&食事療法を続けています。
運動は、毎日夜にウォーキング。
ご飯も、白飯は量を半分にするなど、工夫しているとか。
それから、体重が減り始め、体脂肪率も変わり、どんどん体型が変わってきました。
以前は「運動することが嫌い」と言っていた方ですが、今は「1日に1度、必ず運動をしないと体がなまる」などと言っており、性格も明るくなりました。
運動をする様になってから、ストレス解消が上手にできる様になり、驚くほど元気になったそうです。
そんな彼女はよく言います。
「こうなってみて初めて、色々なことに気をつけるようになった」と。
彼女は、「以前よりずっと健康な気がする」と言っており、境界域であることを前向きに捉えているみたいです。
子供やご主人の食事にも気を配るようになったそうで、家族全員で「健康」を目指したいのだとか。
肌色も良くなり、私から見ても今の方がずっと健康的に見えます。
運動をすることで、自分の体のことを知り、体調管理もよくできるようになったそう。
こうして、自分が糖尿病もしくは糖尿境界域と気づいて、却って健康的になる人はたくさんいます。
糖尿病は、血糖値が上がらない様に食事をして、運動さえ続ければ、決して怖い病気ではありません。
それよりも、早めに自分の体のことを知り、何らかの対策を打つことが出来る方が良いでしょう。
糖尿病と診断されても、日々を健康に楽しく過ごされている方はたくさんいるのです。
「もしかして、糖尿病?」と思う人は、できれば病院で検査を受け、その後の生活に関して指導をしてもらうと良いでしょう。
糖尿病になったから、何もかも駄目になる訳ではありません。
彼女のように、前向きになるきっかけを得ることができて良かったと考えるのも大切なことです。