現代人の栄養・・飽食の時代に不足している?
飽食の時代と呼ばれているこの時代に、現代人が栄養不足になっていると聞いてもピンと来ないのですが、必要な栄養素の摂取が少なくなり、一定の栄養素が過剰摂取となっているという人が多いのです。
日本児の平均寿命は世界一とされていたのですが、2011年、香港にその座を明けることになりました。
しかしただ長生きするということではなく、体に支障なく暮らすことができる、長生きできるという健康寿命が今注目されています。
介護を受ける、寝たきりになって家族のお世話になるということではなく、健康な状態で日々生活できる高齢者、こうした健康寿命が長い状態になるためには、やはり日々の食生活が健康の基礎となりますし、肥満にならずかといってやせ過ぎず、中肉中背であることが大切といわれます。
日本は長寿の国と呼ばれていますが、肥満者については男性が30.4%、女性は21.1%となっており、実は「生活習慣病大国」でもあるのです。
BMIを計算してみよう
BMIというのはBody Mass Indexという言葉を省略しているもので、肥満を判定する「体格指定」というものです。
BMIは、体重(kg)を身長(m)の二乗で割って算出できます。
例えば、158cmの身長で51kgという体重ならBMIは20.42、肥満度は標準ということになります。
WHOの定義によると、30以上が肥満となっていますが、日本の場合、25以上が肥満としています。
なぜこの数字なのかというと、これ以上になると健康への弊害が2倍から4倍にもなるからです。
日本に暮らしている以上、BMIが25以上にならないように、摂取する栄養素をしっかりバランスよくし、健康のために何が必要なのかをよく理解しましょう。
現代栄養失調という状態にならないために
戦後、食べるものがない時代から一気に、食の欧米化が進み肉類を多く摂取する食事様式になっています。
動物性蛋白質、脂質などが多く、食物繊維の摂取量が減少、炭水化物を食べないという方も多くなり、偏った食事が多くなっています。
野菜、果物については大人も子供も摂取量が少なく、逆に動物性蛋白質や脂質等は非常に多く摂取しているという状態です。
人生80年、食事はバランスよく運動も取り入れて
人生70年と呼ばれた時代から人生80年と呼ばれる時代に突入し、ただ長く生きるということではなく、健康に長生きするということが重要といわれています。
人に面倒をみてもらいながら生きるのではなく、なるべく楽しくいきいきと、健康的な毎日を送る事が出来るように生きる、その為に食事は重要なのです。
バランスの悪い食事、自分が好きな物ばかり食べる食事ではなく、ミネラル、食物繊維、ビタミン類、さらに適切な量の蛋白質と炭水化物などをしっかり摂取することが必要なのです。