花粉症を乗り切るために

毎年春、多くの人のお悩みの種となるのが、花粉症です。
花粉症は今では、日本人の3人に1人が持っているとも言われており、まさに国民的な病気といっても過言ではないでしょう。

当薬局にも、花粉症の飲み薬や点眼薬、点鼻薬といったお薬を受け取りに来る人がとても多くなっています。
最近は眠くなりにくい花粉症のお薬などもふえ、症状が出る前に予防することも可能になってきていますが、それでも、花粉の時期というのはさまざまな注意が生活の中で必要になるのです。

そして、このような日常生活での配慮を欠かせないようにすることで、花粉症による症状やストレスを大きく防ぐことができるのです。
たとえば、基本的なことではありますが、外出先から帰ったら家の中に入る前にきちんと花粉を払い落とすこと、そして、洗濯物などは外に干さないようにすることなどが大切でしょう。

また、衣類に花粉が付くことを防ぐために、花粉のつきにくいすべすべした素材のものを選ぶことや、帽子やスカーフなどを使って、花粉から身を守ることも有効ですよ。

また、目に付いた花粉は専用の洗浄液や、目薬などで流すようにすることが大切です。
水道水で目を洗うことは、目にとって負担になり、キズがついてしまうこともあるので避けるようにしてください。

また、鼻の中も同じように洗い流すことが可能です。
この場合にも、水道水ではなく、洗浄液や生理食塩水を使うことが重要となります。

目のかゆみが強いときには、あまりこすったりはせずに、処方されたかゆみ止めの目薬をつけるか、冷たいタオルを使って目を冷やすことが有効です。
また、鼻のかゆみに対しては、室内を加湿して乾燥を防ぐことも必要になります。

花粉症対策薬には、病院で処方されるもの意外にも、市販の薬がありますが、このような薬は処方されるものとは成分が違う場合があります。
一般的には処方薬のほうが成分などが新しく開発されたより効果の高いものとなっているので、花粉症対策にはまず、病院で診察を受けることが大切ですよ。

また、花粉症とは毎年のつきあいとなるため、毎日天気予報で報道される花粉の飛散量と、その日の自分の症状を記録しておくと、あとから対策をとりやすくなって便利です。

花粉症はとてもつらいものですが、きちんと対策をとることで、ずいぶんと症状を軽くすることが可能になりますよ。