要指導医薬品とは?

購入には薬剤師の指導が必須

製造販売の承認を受けてから、一定期間を経過していない医薬品および毒薬や劇薬を、要指導医薬品と言います。
購入時に薬剤師による指導が必須であるため、こちらの名称が付けられました。

この要指導医薬品は、一般の薬局では売っておらず、専門性の高い薬局で購入できます。
一部の毒薬などは、使用時に取り扱い免許が必要です。

要指導医薬品は、医薬品全体から見れば、ほんの数パーセントに過ぎません。
そのため、各品目ごとに販売数量の上限が定められており、特定の企業や個人、団体による買い占めが防がれています。
医薬品は人の命すら左右してしまう代物ですので、よく考えて使いましょう。

要指導医薬品を購入する方法

要指導医薬品は、ほとんどの店舗で売られています。
ですので、ちょっとした手続きを踏まえれば、すぐに購入できます。
ですが、用途も無いのに医薬品を購入することは出来ません。

一部の要指導医薬品を購入する場合、身分証の提示が必要となります。
ですので、医薬品に関する知識の有無や、使用用途を明白に提示できること、あなたの信頼が問われます。
一般の窓口で購入するのが面倒なら、企業を通じて購入する方法もありますが、色々と面倒なことになりますので、あまりオススメはしません。

薬剤師としての責任

要指導医薬品の購入には、複数の制約が課せられています。
理由は、「万が一の事態」を防ぐ事です。

まず、原則として使用者以外には販売できません。
次に、販売の際には薬剤師が直接立ち会って、説明と指導をする必要があります。
最後に、購入数量が制限されています。

これらの規則を守れる方だけが、要指導医薬品を購入できます。
大学などでこの医薬品を頻繁に使う事がある方は、薬の価値や意味をもう一度ご確認下さい。

要指導医薬品を必要とされている方へ

要指導医薬品は、通常の目的では使用しない成分も含まれています。
痛み止めなど、副作用が強く、様々なリスクが想定される薬もあります。

もしあなたが要指導医薬品を必要とするような状態であったなら、素直に病院へ行きましょう。
そうすれば、万が一の事態を回避できますし、速やかにご自分の状況を回復できるでしょう。

医薬品は未完成の部分も多く、万能薬は存在しません。
仮に効果の高い医薬品を利用したからと言って、即ち良い効果を得られるとも限らないでしょう。
ですので、冷静な判断力を持ち、素直に他の方のお話に耳を傾けましょう。

薬剤師の方は、要指導医薬品をお求めの患者さまに対し、きちんとその利用目的をおうかがいください。
そうすることで、予期せぬ事故を未然に防ぐ事が出来ますし、患者さまのためにもなります。
手続きの不備や不審な点があれば、きっぱりと販売をお断りしましょう。