処方箋とは?

医師と薬剤師をつなぐ大切な書類

処方箋は、医師が診察を行った結果、患者さまに必要な薬の種類と容量を把握し、薬剤師に調剤を指示するために作成する書類です。
これがあることで、直接医師が薬剤師に指示を出す必要がなくなったため、手続きが大幅に簡略化されました。

処方箋がないと、薬が受け取ることもできませんし、あなたが治療中であることも証明できません。
再発行手数料は保険が利きませんので、全額自己負担となります。
絶対になくさないようにしましょう。

日本においては、医師の役割と薬剤師の役割を明確に区別する「医薬分業」が進められており、21世紀に入ってからその傾向は強まっていると言えます。
そのため、処方箋の記載内容は非常に重要です。

有効期限は4日間

処方箋の有効期限は、発行された日から4日間と定められています。
こちらは土日祝日を含んだ日程です。

処方箋の再発行は各医療機関で行えますが、健康保険が適用されないため、全額自己負担となります。
なるべく、受診当日に処方箋を調剤薬局までお持ち下さい。

どうして有効期限が4日間かと言えば、処方箋の偽造を防ぐためであり、患者さまのためです。
余りにも昔の処方箋を持ってこられても、それは患者さまのためにはなりません。
それに、処方箋に期限を定めておくことで、患者さまも進んで治療を受けようとお考え頂けるでしょう。

処方箋を作成する意味

調剤薬局としては、どの患者さまがどの薬を求めているかが一目瞭然であり、すぐに仕事に取り掛かれる事です。
患者さまとしては、どの調剤薬局に処方箋を持ち込んでも、確実に薬を受け取れる事です。

医師の書いた処方箋がある事で、両者が得を出来ます。
ですので、処方箋は非常に重要な書類なのです。
薬剤師として働かれるのであれば、処方箋の意味や各項目の記載内容をしっかりと理解しましょう。

もし処方箋がなかったら、患者さまはどんな薬を受け取っているのかが分からず、右往左往してしまうでしょう。
薬剤師も適切な薬を調剤できず、判断に窮してしまうでしょう。
ですので、両者の仲立ちをする上でも、処方箋は重要となります。

お近くの調剤薬局へ

調剤薬局の看板に「処方箋受付」と書いてあれば、そちらに持ち込みましょう。
病院の近くにある薬局でも良いですし、ご自宅の近くの薬局でも構いません。
あなたの好きな薬局をご利用下さい。

ただ、定期的に病院に通われる方は、同じ薬局を繰り返し利用した方が良いでしょう。
手間も省けますし、調剤薬局の方もあなたの事情を察して下さるでしょう。

と言っても、あなたの近くに調剤薬局がない場合、遠距離への移動が必要となります。
ですから、なるべく近くにある調剤薬局をご利用下さい。
そうすれば、楽に薬局に通えるでしょう。