ジェネリック医薬品とは?

ジェネリック医薬品の特徴

製薬会社が作る薬には、先発医薬品と後発医薬品があります。
このうち、ジェネリック医薬品は後発医薬品に当たります。

先発と後発の違いは、特許が切れているかいないか、です。
先発の医薬品は、特許がある間は市場を独占できますが、特許が切れれば各社それぞれが開発を行い、先発医薬品と同じ効能の薬を販売します。

ジェネリック医薬品は、国が安全性を認めている物質を使っており、有効成分や効き目も既に立証されています。
メリットは開発コストの縮小による低価格化の実現と、先発医薬品の形状を改善することによる、飲みやすさの改善です。

ジェネリックは安い

新薬の3割から8割も安くなるジェネリック。
その安さから、多くの調剤薬局で処方されています。

ジェネリックは、新薬がすでにある状態で審査をされます。
そのため、既にパターンが決まっている試験を受けることと同義です。
規定された数値や成分、効能が認められれば、試験に合格できます。

ですので、製薬会社は「試験に合格できるような薬」をジェネリック医薬品として登録されています。
もちろん、効果は実証されていますし、臨床試験も済まされています。
ジェネリックが安い理由は、「独自要素」がなくても販売できるからと言えます。

変更方法の手続き

医師もしくは調剤薬局の薬剤師に、ジェネリック医薬品への変更を希望する旨をご申告頂ければ変更が可能です。
ただし、処方せんの変更不可欄にチェック等の記号が記載されており、医師の署名がある場合は、変更できません。

一度変更届けを出せば、取り消しは出来ません。
ですので、よく考えて変更手続きを取りましょう。

変更手続きを取ることで、あなたが何らかの不利益をこうむることはありません。
ですが、ジェネリックが存在しない医薬品の場合は、変更が認められませんので、ご注意ください。

ジェネリックの可能性

多くの調剤薬局で処方されているジェネリック。
その数は新薬の数十倍とも呼ばれ、大手製薬会社を始め、多くの製薬会社がジェネリック医薬品を製造しています。

ここで気をつけたい事は、新薬開発には莫大な費用がかかっている、と言う事です。
だからこそ、ジェネリック医薬品を生産する製薬会社が後を絶たないのであり、膨大なジェネリック医薬品が市場に出回ります。

といっても、ジェネリックがあることで、より多くの方に医薬品が出回るようになり、薬の恩恵を得られる方もたくさんおられます。
ですので、ジェネリックには、プラスとマイナスの両方の側面がある、と言えます。

あなたが普段利用されている調剤薬局で、ジェネリックへの変更をお勧めされたら、そちらをご利用頂く事も良いでしょう。
もっとも、最終的な判断はご自身で下すべきです。