1.新入社員研修

社会人として、はじめの一歩

新人薬剤師の方は、社会人としてのマナーを身につける必要があります。
現場に出た時の事を考え、真面目に取り組みましょう。

研修は集団講習と個別講習に分かれます。
集団で座学を受け、基礎を体得しながら他の方との交流を深めます。
そして、個別講習にて習熟度の確認をします。

この経験は新入社員の時しか経験出来ません。
現場ではあなたが責任者になります。
ですので、最初の一歩でつまづかないよう、十分に気をつけましょう。

どんな人が薬局を利用するのか

新人として薬局で働かれるなら、お客様の事を意識しましょう。
お客様は患者さまかそのご家族がほとんどです。
その方のために働けるよう、努力しましょう。

研修を受けている最中は、あなたが病院に行った時の事を思い出しましょう。
どんな気持ちで診察を受け、どんな気持ちで薬局に行き、薬を受け取ったか。
これが重要です。

薬局を利用されている方は、その薬局で受けた説明を基に、薬を服用されます。
ですので、薬に詳しくなる努力に加え、患者さまに安心して頂けるような、分かりやすい説明を行う力も必要です。
まずは、あなたの御兄弟やご両親に対し、お薬の説明をしてみましょう。

キャリアを積んで、自分磨き

薬剤師の数が飽和しつつある現状を考えますと、常に研鑽を積む必要がある事は言うまでもありません。
加えて、認定薬剤師や専門薬剤師といった、高度専門性のある薬剤師のニーズが増加しています。

認定薬剤師は、新規で4年以内、以後3年以内に必要な単位を取得することで、一定の能力と最新の薬学に関する見識を有している事を証明する制度です。
2015年時点では取得義務はありませんが、今後薬剤師が更新制になった場合は、研修を受ける必要があると考えられます。

専門薬剤師は、がんなどの特定領域に対して、高度な専門性を有することを証明する制度です。
2015年時点ではごく一部の領域に限られていますが、今後医師を中心としたメディカルチームが編成されるようになれば、資格の必要性も高まるでしょう。

新入社員から一メンバーへ

会社としては、一刻も早く戦力になってもらいたい、と考えています。
世界中で競争が激しくなり、多国間での競争も珍しくないご時世です。
日本人店員として、ではなく、「一流の薬剤師」として、貢献できるよう努力しましょう。

なお、薬剤師業界においても、グローバル化の波は着々と近づいています。
海外で働くようになった時の事を考え、英語や中国語などを勉強しておきましょう。
語学の強みがあれば、他国に出向いて行ったとしても、何も問題なく仕事が出来るでしょう。

ちなみに、最初の一年でもう差が付いてしまいます。
一日も休むことなく、頭を使いづづけましょう。