2.接客マナー講習

薬剤師には、一流ホテル並みの接遇マナーが必須?

薬剤師として働かれる方は、相当な覚悟が必要です。
と言いますのは、近年の調剤薬局の増加により、各薬局間の競争が激しくなっているからです。

薬剤師として働き始めると分かりますが、どこまでも長い道のりが続いています。
新人であっても、仕事上のミスは許されません。
患者さまに手渡す薬の種類や容量は、絶対に間違えてはならないからです。

その上、薬剤師の人員増による競争の激化で、各調剤薬局の質の向上が図られています。
そのため、従来以上の努力をし続けないと、出世は難しいでしょう。
競争に勝ち残りたいなら、毎日訓練を積み重ねましょう。

マナーが重要視される理由

簡潔に言えば、このマナーが出来るかどうかで、採用可能性が変わります。
薬局としても、社会人としての最低限の常識や礼節を身に付けている方を求めておられます。
ですので、事業者や患者さまから「優秀で接客態度の良い薬剤師」が重宝されています。

結局、患者さまからすれば、どこの薬局でも同じサービスが受けられるため、あまり薬局のブランドは重要視されません。
加えて、サービス料を積み増せば一流のサービスが受けられる業界でもありませんので、より多くの方に知られる、評判の良い薬局が生き残る、と考えられます。
薬剤師としてのスキルも重要ですが、年齢に関わらず、誰に対しても誠意を持って応対できる実力を身につけましょう。

どうやってマナーを身につけるか

一番早い方法はマナー研修に参加する事です。
マナー研修では、講師が社会でのマナーを教えて下さいます。
通常、新入社員研修の一環として実施されます。

もちろん、向学心旺盛な方は、積極的にマナーを習得されますし、礼儀作法についても勉強を重ねられるでしょう。
それに、あなたのキャリアはあなたが決めるべきものですし、誰かが決めるものではないでしょう。
ご自身がどうなりたいかを想定しながら、マナー講習を受けましょう。

新人の頃から努力しよう

結局は、あなたの自覚が一番重要になります。
20代の頃はどんな仕事をして、30代になったらどうなりたいか。
その先の人生まで見据えて努力しましょう。

薬剤師は5年や10年で完結する職業ではありません。
この資格を取得した後に、医学部に入る方もおられますし、他の道に進む方もおられます。
一生仕事が出来る職業であり、かつ常に勉強が必要な職業でもあります。

つまり、あなたが薬剤師としてどんな人生を歩みたいかは、あなたの日頃の努力で決まります。
いつ何をすべきなのか、その仕事がどうつながって行くのか、このつながりを意識しましょう。
後になって後悔する事のないよう、常に目標を見据えて努力しましょう。