日本の保険制度
日本は世界でも優秀な保険制度を保つ国です。
国民皆保険をスローガンに、戦後の長きに渡って、健康保険制度を維持して来ました。
最も加入者数が多いのが、自営業者や年金受給者らが加入を義務付けられている国民健康保険です。
その他に、中小企業にお勤めの方が加入する協会けんぽ、大企業にお勤めの方が加入する健康保険組合、公務員の方が加入する共済組合があります。
保険料は約5割が保険料からの支出であり、約4割が国庫からの支出です。
平均的な患者負担割合は約1割です。
その内訳は、子供たちが2割、大人(70歳まで)が3割、お年寄りのうち、所得が少ない方が1割で、高額所得者は2割(もしくは3割)です。
なお、個人の負担割合については、2015年時点で議論の対象となっています。
今後負担比率が変わるかもしれませんので、十分お気を付け下さい。
保険制度があるメリット
先進国では、保険制度のメリットを享受できます。
しかし、財源の整っていない発展途上国では、この恩恵はほとんどありません。
ましてや、日本のように皆保険制度を何十年にもわたって維持し、なおかつ最先端の医療を提供している国は、本当に数少ないです。
例えば出産にかかる費用や、怪我の治療費、入院費と言った場面を想像しましょう。
全ての治療が保険で賄える訳ではありませんが、国や各都道府県が必要とした費用については、別途補助金が支給され、あなたの負担は大幅に軽くなります。
このように、医療に関する費用が高額となっても、皆がその保険料を負担することで、質の安定した医療を提供できるようになっています。
安心して病院に行きたいなら、きちんと保険料を支払いましょう。
保険のこれから
任意保険が登場し、ますます保険のラインナップが充実してきました。
ですが、どの保険に入るかはあなた次第です。
これから、保険制度がこれから見直される事もあるかもしれません。
そう考えると、保険のこれからについて考える機会を持つことも、良い事でしょう。
例えば、薬と保険のこれからを考える事も良いでしょう。
あなたが調剤する薬は、多くの手順を経て、厳密な検査を受けた上で出荷されます。
検査が簡略化される事や、保険対象となる薬品類の見直しも考えられます。
加えて、海外からの圧力による規制緩和なども考えられますし、国民の声を反映した保険制度の登場も予測されます。
21世紀のグローバル化社会の影響は、予測が付かないかもしれません。
みんなで学ぼう
日本の保険制度は世界中の健康保険制度と比較しても遜色の無い、とても優秀な制度です。
そして、色々な保険制度が両立していながら、国がきちんと財源を確保し、医療を供給し続けています。
保険制度について学べば、病院や医療のありがたみを感じられるでしょう。
この機会に、日本の健康保険について、もっと詳しく学ばれてはいかがでしょうか。